旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

キミの忘れかたを教えて

 

キミの忘れかたを教えて (角川スニーカー文庫)

キミの忘れかたを教えて (角川スニーカー文庫)

 

 

・余命宣告とニート生活
・昔はいつだってトミさんがいた
・腰抜けといつまでも待っている少女
・失っていた何かのためのライブ
・自分の偽らざる本心
 
上京してた大学生が余命を宣告され大学を中退し自分の故郷で生活する所から話が始まる。
 
昔は作曲家として頑張っていたが幼馴染の歌う才能にはついて行けず距離を置くようになってしまったが互いは思っていたので待っていてくれていたし、自分は邪魔になるだろうと大人しく身を引いた...
 
全体的に悪者がいないって状況なのでヘイトがどうしても主人公に向いてしまいあまり面白いと思わなかった。魅せ場は再起するところだと思うけど前半のクズな部分が目立ってしまい好きになれない、決めたらやるってところはすごく良かったけどね。
 
この作品の魅力は、夢を追いかけるのをやめてしまった少年が故郷に戻り色んな人と関わっていき自分の中にある本心と向き合うのが魅力、かな?
 
あと今ではなく、昔の思い出とかをメインで扱っているのもこの作品の特徴。それがきらいってのもあった。2巻の刊行は決定しているようだけど様子見。新たなスタートをきる2人の障害は?真実を伝えた時のさなかとの関係はどうなるか。それが今後の見どころかな