旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

ファイフステル・サーガ

 

 魔法的な要素は二つあり、一つは自分が死ぬ瞬間を見るという『アヘンレムの聖女』と相手の本心を曝け出す『魔王の右手』。自分が死ぬ未来からどうにかして未来を変えようと足掻くカレル。保身のために暗愚などと呼ばれているが、中身は様々な知略をめぐらせるヴェッセル。といったダブルヒーローといった感じでどちらも知略型で相手を出し抜いていく感はうまく決まってとてもスッキリするお話の構成。

 
新たな戦記物を読了。舞台は中世で剣の世界で出てこなさそう。師走トオルの作品は初めて読んだが好感触で昔の作品にも手を出したくなりました。ファンタジーな剣世界だが、アルティーナにどこか似ている雰囲気があり、知略を巡らして問題を解決してくってのがとても面白かった。
 
まだまだ下地作りといった感じで魔王が出てくるまでは結構時間かかるくらいかなといった感じだけど続きも楽しみ。

ようこそ実力至上主義の教室へ 9

 

 今回は一ノ瀬保奈美巻。前回からの予告通り坂柳が動き出し一ノ瀬を狙い撃ちにする巻。前回に引き続き自分的にはあまり刺さらなかったけどなぜか他の作品と違って続きが仕様になってるから書き方がうまいんだろうなって思う。

 
意外と事件は多くて
・平田の争奪戦が始まりそう
→その裏で恵は清隆にさりげなく(?)チョコを渡したり
・一ノ瀬の良くない噂騒ぎ。
→坂柳が南雲との絡みがあったが最後に成る程と思った。
・最後の章で綾小路
→今回の綾小路の動きを回収しておりいろんな思惑を回収してとても面白い。
 
ネガキャンしかしてないがなんだかんだで読んでしまうこの作品。南雲は前回の真っ向から叩き潰すというタイプではなく絡めてで相手をどうにかするというタイプなので基本的に動きが陰湿。あまり好きになれないし強そうとも感じないのが南雲の現時点の印象。
今回の動きによって明らかに今後マークされるであろう綾小路が南雲が楽しみ。あと着々と櫛田への対策を考えていて今後の展開も非常に楽しみ。次の巻で2年生かな?と思ったがもう一回3年生に触れるのかな、試験がもう一つあるってわざわざ言って来たくらいだし。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 3

 

 

ネフィに似た少女ネフテロスの登場。そして魔王の一人ビフロンスの夜会に招待され、またもやトラブルに巻き込まれると共に前半はイチャコラしてるパートもあったりとおもしろかった。今回は『頼る』ということが全体的にテーマかな。
 
ネフィは縋るという風に考えていたが誰かに寄り添い力になりたいと思うのは当然の帰結、そして頼られたいという部分も。いろんな者に対して頼む、頼るザガンが観れた巻じゃないかな。一人で生きていくということが当たり前だったザガンの今後の変化にも期待。
 
 
 
勝手に声優コーナー
今回はビフロンス。中性的なところだったり本心を話してない道化っぷりからテトを想像したので釘宮理恵の声で再生されていた。(決して年末特番でノゲラの一挙放送を見ていてちょうど思い出してたとかそんなことはなかった)裏の読めないキャラって結構好きなので今後の活躍が気になるけど人格的には嫌い

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 2

 

 魔王になった影響で周りからのやっかみがあるがそこは魔術師殺しの二つ名を持つザガンなので問題なく対処。そんなある日にオークション会場で見かけていた鎧の人物がやってくるが...的な展開。ネフィが心を開いてから物語がどんなふうに進んでいくかと思いきや二人に子供が誕生?的な巻。

 
戦闘狂って本当に狂っているか勘違い野郎かの2種類のタイプしかいないと思ったけどどうやら後者のようでした。という形で不器用騎士のラーファエル登場。そして幼龍ウォルフォレの登場。喧嘩を売ってきたり窘められて心を開いたりとほんわかとするストーリーでほんと面白い。今回で娘と執事が増えてまだまだ賑やかななりそうな感じがして今後も楽しみ(時間が経ちすぎて感想あっさり)

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?

 

 漫画で結構好きだった+元々作品自体には興味があったので読了。とても面白かった。内容としてはオークションで見つてたエルフに一目惚れしてしまい全財産叩いて落札、その後の二人を描いたストーリー。今回はネフィが心を開くまでの構成で徐々にネフィが心を開いていく様や終盤の決意なんかは読んでいてとても胸を掻きたくなるような展開だった。この二人ならどんな障害でも乗り越えていける!そんなふうに負わせてくれるほど甘酸っぱい作品でした。

 
他には聖剣保持者だったり悪友のバルバロスだったりといろんな陣営の話が楽しめそうなのでそこも楽しみ。漫画でもキャラクター紹介でマニュエラがピックアップされたから今後も登場してくるのかな?こいつも裏がありそうで今後の展開が楽しみ。
 
最初この作品は魔王になるまでの物語なのかなと思ったけど、一巻で魔王になったのは驚いた。...まあタイトル的に魔王って書いてあるから魔術師じゃないしわかりきったことなんですけれどもね
 
バルバロスは木村良平をイメージして読了。日向の声がよく似合う(Mっけかな?)

ようこそ実力至上主義の教室へ 8

 

 冬休みも開けて3学期突入。今回は3年も交えての林間合宿の試験で、メインは南雲と堀北兄の対決。風呂場のネタだったりとある意味では面白い部分も描かれていましたが綾小路は動き少なめ。そして珍しく高円寺が絡んできたので今後も絡んできてほしいけど動き出すきっかけができたかな?

 
内容としては南雲が堀北兄に勝負を吹っかけるが南雲は気持ちよく負けたしまうがそれには裏があって...的な展開。堀北兄が警戒してただけにどんな手強いのが来るだろうと思っていたが内容としては他者を貶めて自分が上がるというタイプの話だったので個人的には面白くなかった。いや、戦術としては十分わかるけど、そういう世界があるのはわかっているんだけどやり方が徹底的にこすい。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、ってのはわかるけど自分からふっかけておいってそれって...
 
風呂場の描写はエロゲ時代のことがあるのかめっちゃ濃く書かれて笑ってしまった。適度に同人誌ネタ的な要素ぶっ混んできて描く人にとってはネタ供給でよかったんじゃないかなって。あと最初から気になっている高円寺を早く動かしてほしい。あいつの真価を早くみたくなった。

 

くりかえす桜の下で君と

 

 タイムリープもの。突如主人公は始業式からの1週間から抜けられないという状況に陥ってしまう、というお話。

 
まず考察的な範囲からの感想だと始業式という限られた部分でのループで一切変化がないのだから病気のことがあるとはいえ約3年もいるだなんて並の精神じゃないよね。
あとループから抜け出したら記憶ってどうなるんだろうね、最後のループ状況で記憶維持されるのかな?ループ世界の記憶は抜け出した後も共有できるのかな?まあそんな考察は正直どうでもいい
 
ということで、タイムリープを抜け出すためには恋愛をしなければいけない本書。本来主人公は昔から接点があった少女がまだやってきてないと知り、恋をしないと決意していたが、桜庭祥子に接していくうちにどんどん気になっていく存在になってしまった。というベタな展開だが、そのベタさが私は大好きなのでとても面白かったです。自分の中で整理できない気持ち、どうしても気になってしまう存在、大変青春してるなー...っと。甘酸っぱくて大好きです。最初にプロローグに不穏な文章があるが良かったなり