旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

ぼくときみの半径にだけ届く魔法

 

ぼくときみの半径にだけ届く魔法

ぼくときみの半径にだけ届く魔法

 

 

プロカメラ家志望の須和仁と病弱な幸村陽との恋愛ストーリー。二人の出会いは須和がふと洋館にカメラを向けると窓辺に佇む女性を取ることで始まる。
七月隆文さんだから安心できる素晴らしい出来でした。単行本だし分厚いから時間がかかるかなと思ったが中身はぎっしり書いているというわけではなかったので読みやすかった印象。
 
内容としてはさっきも書いた通りで、儚い感じや、外に出れない陽のためにいろんな話をしていく仁だが、写真の撮り方が変わって行ったり、陽は他の女性について聞くと嫉妬してしまったりと可愛い部分も結構あったり。2人の関係性が変わっていく様は見ていてとても良かった。
章分けとしては最初に付き合うまででafter storyで両親のご挨拶。
付き合い始めて挨拶をするところで、陽が仁を呼んだ理由が明らかになってまたその理由が思いの外可愛いかったのが印象的。家族対する挨拶で関係性を改善しようと動き回るのは男らしいと感じたし話し合うことがしっかり出来て良かったり。人間1人で生きていけないなっていうのを教えてくれるような感じでした。
エンディングはハッピーエンド。夢を達成出来たり、家族になれたりと心温まる一冊だった

KB部

 

KB部 (MF文庫J)

KB部 (MF文庫J)

 

 

いつも通りの日常、ここに帰ってきた!。と言うことおでGJ部MF文庫Jで帰ってきた。ありがとう新木伸...またあの日常を観れると思うとこれからの展開が楽しみ。
 
内容としてはいつも通りの4P劇場、キャラクターは据え置きで文芸部員と言う環境。文芸部員ということもあって物語を書いていくと言う点で過去作であるGEにも触れている。あとがきでもこれからはキャラ据え置きでいろんな世界の物語が観れるそうなのでGJ部の面々がいろんな世界で観れるとなると面白そう。タマの役割がGEで決まっていなかったが、今回駄天使として登場。いじられると言うキャラはそのままでいつも通り日常が展開されていて大満足の一冊、今後の展開も楽しみ。
 
違うところといえば文芸部のキョロは少し押しが強い感があるのでその部分で今までと少し変わってくるのかなと少し期待している。
 
 

クズと天使の二周目生活

 

クズと天使の二周目生活 (ガガガ文庫)

クズと天使の二周目生活 (ガガガ文庫)

 

 

前半のクズさ加減に耐えられればそこそこ読めるのではないかな、と言った感じ。
 
題名にもなっている通り、クズと天使がお送りするタイムリープもの。雰囲気は僕たちのリメイクとみたいな感じであちらより人間性の毒が強いのでその部分で脱落する人たちは多い、実際自分がそれ。
前半はたらればノートを使い、1度目のクソ人生をやり直す。リスタートと入っても中身はクソのままだったので最初のうちはクソパートが続くので忍耐勝負。たらればノートを使い無双状態...と思いきや運命の収束力もあり上手いことも行かず地道に頑張っていくそんなストーリー。
自分の価値観の中でも度々登場するが、某自分からストレスをためてそれを発散する番組みたいに感じて楽しめなかった。まあ最後の部分でフラグ立ちまくってるし気になる展開は多いけどうまくいきすぎってのも思っちゃうんだよね(天邪鬼)今後は気が向いたら読む程度かな

陽だまりの彼女

 

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

 

 

甘さありミステリーあり悲恋ありのファンタジー小説。解説の通りこの作品はいろんな見方ができるからいろんな人に楽しめる作品に仕上がっていると思う。
 
自分は恋愛面を好んでいるため終盤手前までは終始甘さしかなかったためこの落とし所は何処なんだろうとめちゃくちゃビビっていたが、そこに行き着いちゃうの⁉︎と思わず思ってしまった。いや、最後までラヴな部分見せてくれて良かったのに…
 
解説を読んでいれば自然と思い出す様々な伏線。真緒というキャラについて様々な場所に伏線が張ってあって驚きもした。しかし恋愛面ンンンン!
自分が消えてしまっても誰かに影響を与えた、そんな人生を私は歩んでみたいけど現状そんなことにはならなそうだなぁ...映画もあったのでじきに見たい

弱キャラ友崎くん lv.6

 

 

弱キャラ友崎くん Lv.6 (ガガガ文庫)

弱キャラ友崎くん Lv.6 (ガガガ文庫)

 

 

悪意ある復讐を見せた日南。なぜそこまでの悪を持って対処するのかがわからない中、舞台はクリスマス前の文化祭に向けての準備に突入する。
 
 今回は恋愛面の強化が素晴らしく、今後の展開が非常に楽しみな巻だった。文化祭の実行委員参加で積極的に動き出す友崎。いろんな接点を持つことから焦り、周りの女子との関係性について問い詰めるみみみ…恋愛面が好きな自分としては今までで一番好きな巻だった。
 
 
 今回の課題は改めて日南からの問い、自分の好きな人は誰なのか。それに当たって展開される人を弄れたりするところまで行ったりしてほんと友崎は成長したな(しみじみ)文化祭の準備でも菊池さんともいい感じで話が進んでいたのでどっちに転ぶのか非常に楽しみ。友埼が羨ましいという発言をしていた菊池さん、友埼に誘われて文化祭のシナリオ提供と一歩踏み出してくのは友崎の成長がここに影響してくるんだなと思い良かった。
 水沢から誘われてぐみの文化祭に訪れる友崎。ぐみは相変わらずで文化祭にも絡んでくるといいちょっと楽しみ。ものぐさな彼女が何か行動を起こすってことはあまりないと思うけどね。文化祭ではもう一つモテ道場的なナンパ堂の高説があったり。そういう人間もいるんだなーと思いながら読んでたけどまあ…うん。水沢のあの発言から友崎がわかったって面もあるから必要な部分もあったんだろうけどなんだかなーって部分もあったよね。
 そしていろんな女性の陰に焦るみみみが動き出す…
 
いや〜、良かったですね。いろんなところで成長した結果が現れてるので今後の展開がますます楽しみだし気持ちに気づいた友崎がどのように動いていくのか楽しみ。
 

ジャナ件の憂鬱な事件簿 4

 

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4) (ガガガ文庫)

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4) (ガガガ文庫)

 

 

キマイラを解決し工藤は新たに進み始める。今回の謎は
消えた金魚鉢
荒らされた老人ホーム
ジュリエットの亡霊
 
美術部から突如消えた金魚鉢と金魚を巡るお話。なぜ犯人は行う必要があったのかということをこうも鮮やかに解いていける工藤はすごいよね。正解にたどり着くヒントがわずかだとしてもたどり着いたのだから
 
老人ホームでのお話。最初のラジオの謎はわかりやすかったけど荒らされた理由はさっぱりだったね、というか考えようともしなかったけど。
 
1話の美術部の子が登場。後日談も地味に解消してくれて良かった。やるせない怒りはどこに向けられるのだろう。たった一回不運に不運が重なっただけなのにそれで積み重ねたものを否定されるだなんていったいどんな気持ちなんだろうか。自分にはそういう夢もないので想像できない。
 
今回のお気に入りの話はやはり2話かな。前回進むかと思いきやに決別。11月とイベント的なもの残り少なく学年は違うからおそらく高校だけの関わり、これから最終巻に向けて2人がどうやって向き合っていくのか非常に楽しみ。最後も最後である意味いいタイミングで訪れてくれたのでいかにして自分の気持ちを表していくか楽しみ

お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか 2

 

 

・相棒はフェアリィライト
・天然キャラと攻める少女
・プールに合コンで好感度上げ
・気付き始める、自分の気持ちに
・宣戦布告
 
勘違い系ラブコメ第二弾。読み終わった時は残念な作品になってしまったと思ったが、10年間のラノベ作家人生を見た後だとこの人も被害者なのかもしれない。(自分の勝手な想像)自分の中では明らかに劣化コピーでこの作品の魅せ場はどこになっているんだろうと思ったし
 
 
さて今回は新キャラ追加で魔光少女、フェアリィライトに触れていく。ある意味では天然キャラ。自分の無知な影響でいろんな所に敵を作ってしまい、もう一つの仮面をかぶることにした少女とのお話。前回に比べてキャラの入れ替わりも激しく、個人的には読みづらい印象。見どころとしては棘があった魔光少女の態度の変化とこれからの布石かな。
 
 
思うに無駄な設定があったから好きになれなかったのかも。何のために悪役がいるのかわからないってのが大きい。組織として魔光少女がいるのはわかったが、敵対する組織も出現するだけだし魔光少女を出したいがために作ってあまり意味を感じられなかった。やるにしても嫌がらせレベルだった部分もあるからね
 
あと口絵見直してたら遠距離型なんだね、全く気づかなかったという点から戦闘面を重きに置いてないのもいただけなかった