旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

ジャナ件の憂鬱な事件簿 4

 

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4) (ガガガ文庫)

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4) (ガガガ文庫)

 

 

キマイラを解決し工藤は新たに進み始める。今回の謎は
消えた金魚鉢
荒らされた老人ホーム
ジュリエットの亡霊
 
美術部から突如消えた金魚鉢と金魚を巡るお話。なぜ犯人は行う必要があったのかということをこうも鮮やかに解いていける工藤はすごいよね。正解にたどり着くヒントがわずかだとしてもたどり着いたのだから
 
老人ホームでのお話。最初のラジオの謎はわかりやすかったけど荒らされた理由はさっぱりだったね、というか考えようともしなかったけど。
 
1話の美術部の子が登場。後日談も地味に解消してくれて良かった。やるせない怒りはどこに向けられるのだろう。たった一回不運に不運が重なっただけなのにそれで積み重ねたものを否定されるだなんていったいどんな気持ちなんだろうか。自分にはそういう夢もないので想像できない。
 
今回のお気に入りの話はやはり2話かな。前回進むかと思いきやに決別。11月とイベント的なもの残り少なく学年は違うからおそらく高校だけの関わり、これから最終巻に向けて2人がどうやって向き合っていくのか非常に楽しみ。最後も最後である意味いいタイミングで訪れてくれたのでいかにして自分の気持ちを表していくか楽しみ