旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

ぼくときみの半径にだけ届く魔法

 

ぼくときみの半径にだけ届く魔法

ぼくときみの半径にだけ届く魔法

 

 

プロカメラ家志望の須和仁と病弱な幸村陽との恋愛ストーリー。二人の出会いは須和がふと洋館にカメラを向けると窓辺に佇む女性を取ることで始まる。
七月隆文さんだから安心できる素晴らしい出来でした。単行本だし分厚いから時間がかかるかなと思ったが中身はぎっしり書いているというわけではなかったので読みやすかった印象。
 
内容としてはさっきも書いた通りで、儚い感じや、外に出れない陽のためにいろんな話をしていく仁だが、写真の撮り方が変わって行ったり、陽は他の女性について聞くと嫉妬してしまったりと可愛い部分も結構あったり。2人の関係性が変わっていく様は見ていてとても良かった。
章分けとしては最初に付き合うまででafter storyで両親のご挨拶。
付き合い始めて挨拶をするところで、陽が仁を呼んだ理由が明らかになってまたその理由が思いの外可愛いかったのが印象的。家族対する挨拶で関係性を改善しようと動き回るのは男らしいと感じたし話し合うことがしっかり出来て良かったり。人間1人で生きていけないなっていうのを教えてくれるような感じでした。
エンディングはハッピーエンド。夢を達成出来たり、家族になれたりと心温まる一冊だった