旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

僕の知らないラブコメ 2

 

僕の知らないラブコメ 2 (MF文庫J)

僕の知らないラブコメ 2 (MF文庫J)

 

 

 
新人賞らしい表現にあふれた2巻といった感じ。
内容としてはスキップしてしまった間に起きたなぜ風紀委員に所属するようになったのかという謎を解き明かしながら物語は進展
 
最後の部分はいつの時代のドラマだよ(笑)というのが大きかった。今時はスマホなんかも発展してるから文明の利器使って問題解決すればいいと思ったが自分の身を切って解決をするという力技(笑)
型にハマってないという意味で面白かったし今後この作家がどう変化していくのかが非常に楽しみである。
 
あとスキップの謎についてはもう掘り出さないって感じなのかな?特にそこらへんも触れることなく進んでいるから。スキップしたことの間の問題解決で日記を導入しないのはなぜだろうと個人的には思ってる、まあ面白くないだろうが男の日記なんて中途半端に書くだろうからその断片的な情報でも面白く話は進むんではなかろうか。
 
全体的に今後も面白そうといった感じにまとまっていたので続きも楽しみ。
書き方も慣れていないのでどう染まっていくのかが非常に楽しみでもあるw
 
 

4月新刊読む予定ラノベ

購入という書き方でない辺りで勘のいい人は察することができる。

自分も作ってた方が毎回杜によらずに済むなと思ったので今年度から実施。

 

一応基準はタイトル→表紙→あらすじ、あとは評判。なお試し読みしてないので単純に興味のあるリスト、杜の刊行月4月より

 

角川スニーカー文庫

美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!3

 

 講談社ラノベ文庫

光一の春、僕は世界を滅ぼす彼女を癒せない

 

電撃文庫

青春ブタ野郎はお出かけシスターの夢を見ない

乃木坂明日夏の秘密

僕たちの青春は、覇権を取れない

 

ファンタジア文庫

デート・ア・バレット 3

 

MF文庫

ぼくたちのリメイク4 「いってらっしゃい」

 

あのねこのまちあのねこのまち 弐

ゆったりまったりとした猫又のフミがお送りするお悩み解決ファンタジー。内容は

・釣り師フミ、操離を釣る

トイレの花子さんならぬトイレの片瀬さん

・何かを得るためには何かを捨てなければならない(布団叩き)

・迷いを断ち切る妖刀名守

・後悔とこれから

 

ゆったりまったりとした雰囲気の中で色々な伏線をシリアスな話もあるしほっこりする話もあり、今回もとても楽しめるお話だった。操離の伏線だったり、話の区切りのオチで笑いを取りに来てる時もあったりで表現の仕方がうまくとても面白い。

最後はシリアスパートで1巻とは違い、今度は幸一がフミに支えられるという1巻とは逆の構図で描かれていて対比もあると思うからうまい。

新キャラは未来を見通す萩丸、天狗少女二人、波野と小柚子が今後も出てきそうかな。

萩丸は謎を呼ぶキャラでミステリアスすぎる、今後どう絡んでくるのか非常に気になる

幼女枠は貴重なので今後も出てきた欲しい(変態)八千代さんの力になりたいと思う姿にほっこり

続刊については特に触れられていなかったがまだまだ続いて欲しいなー

 

 

ワキヤくんの主役理論 2

今回はさなかがメインのお話。新キャラのギャル?赤垣此香登

内容は

・遭遇、おでん屋台

・実は弟君なんです

・さなかと此香

・旧友──宮代秋良と叶

 

今回は主役理論や脇役理論なんかはあまり出てこず、さなかの問題がメイン。次に続けるような引き出しだったりもできているので、続きの展開が予想しやすいと言った面はあるかな。おでん屋台は結局さなかにしか知られていないから他の面子に紹介だったりは今後されていくのかな?

割と薄味だった気がするのでもうちょっと二人の絡みだったり過去のお話だったり和解した後の話だったりも読みたかったかな、次回への布石ではなくて。

でもさなかは今回思いっきり可愛く描かれていたのでよし、天然属性でどこまで我喜屋を追い詰めることができるのか非常に楽しみ。

 

3/29追記

あと今回は会話が多くて地の文が少なかったのが残念。掛け合いとしてスピーディーでテンポもいいけど感情について書かないからちょっと物足りなかったかな、心情がもう少し欲しい。変なところに気にしながら読んだ3本目!

 

勝手に声優当てはめコーナー

今回は弟君だけで僕っ子だったりよくわからないところから忍野扇を連想

 

キノの旅 Ⅳ

第3話 二人の国

家庭内暴力、夫婦のお話。ちゃんと話し合うのが重要だとわかりやすいお話ですね。結婚は実勢の墓場(死語)オチも秀逸で簡単に番兵に門を開けさせたのには笑った

第4話 伝統

旅人に伝統を勧めるお話。楽しければなんでもいいと思うので自分は話を知っていても面白ければ当てられて思いっきり参加してしまうんだろうな。

第5話 仕事をしなくていい国

仕事をしなくていいがお金を貰うためにはストレスを貰う国。人間楽をするのはだらけさせるからよくないのはわかるが自分からストレスもらいに行くってマゾかな?やってて楽しい、何かプラスになることをしてたいな。そしてキノのやるべきことは予想通りといった感じでいつも通りでしたねw

第6話 分かれている国

東と西で狩猟が変わるお話。やっていることは同じなのに対象が変わっただけで非難を受ける、それってあんまりだよね。

第7話 ぶどう

他の方の感想で見かけました酸っぱいブドウをモチーフにしたお話。手が届かない、時間が足りないって思ったときに果たして自分はどうなるかな、対象はラノベだと思うが

第8話 認めている国

投票によって国にとって本当に必要な人を決めている国。この国名の意味がわからず検索をかけていたのですが国にいる事を「認めている」、だったのかな?オチが国を出発する際、防寒手袋を売ったことについて「薪拾い等の作業用に手袋を残していたんじゃないの?」とエルメスに問いかけられて忘れてたと答え、「いつかどこかで代わりになるものを探そう」を返していた。

無くなってしまったら代わりを探してしまえばいいとなるが、果たして『人』の代わりは簡単に見つける事ができるだろうか。解説読んですごく上手いなと感じたお話

第9話 たかられた話

盗賊に食料をたかられている国で陸とシズのお話。人によってはその行為がありがた迷惑という感じになってしまう場合もあるが、これは見事に「たかられた」という最後に回収してあってこれもわかりやすく上手いと感じた。生きる術を身につけている、たくましいよ

第10話 橋の国

計画書を発見して橋をかけることに命を掛けた国。やらなければならない事ということで橋をかけていたが、改めて見返すと石材って最初はどこから持ってきたのかが気になる。ここまで狂信的にのめり込む事はないと思うが自制すべき時はしなければ

第11話 塔の国

ひたすら塔の建築を続ける国。国の奴らは狂ってる、もう建築したくないと考えいる住民に迫られるが彫刻をしてはどうだ?問うとそれは面白そうだとなるお話。

オチは国ではなく仕事に不満を持っている男だった、というお話。最初は見方が変われば面白いものは見つかるものだなと思ったけど、この感想を見かけたときはまだまだ自分の考え方も甘いなと思い知らされた。

 

全体的感想

今回は9,10,11で唸らせられたのでキノの旅ファンになってしまいそう。やっとみんながこのキノの旅に取り憑かれていたのかわかった気がする。

 

金は敗者のまわりもの

 

カネは敗者のまわりもの (ファンタジア文庫)

カネは敗者のまわりもの (ファンタジア文庫)

 

 悪魔のカネ《魔石通貨》リルによってなんでも買える世界に身を置く失井敗斗のある「大切なもの」を取り戻す物語。

 

 某マンガの劇中作を思い出す物語だったので、想像もしやすかったですし面白かったです。しかしちょっと理解するのに時間が掛かってしまうのでその点は読むのに苦労した。1巻完結(?)ぽいのも少し残念。主人公たちのゴールは届きそうにないってのも最初から明言されているので今後の組み立ても難しいのかな。ちょいちょいネタ的な文章もあったりで面白かったです。

 

コンセプトは珍しくとても良かったが他の感想を見ると、御都合主義的な後出しジャンケンという意見もあり、読んでいるときは気にしていなかったが納得するような面もあったり。もう少し物語を進めてく行く上でヒントが多く散りばめられていたら感じ方も変わったのかも。自己犠牲野郎、ではなくある程度救われる物語というものも見たかったですね、掴み取った結果が置き土産ってのはちょっと辛い