旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

異能バトルは日常系のなかで 13巻

 

異能バトルは日常系のなかで 13 (GA文庫)

異能バトルは日常系のなかで 13 (GA文庫)

 

 作者vs読者 最高にメタい戦いが始まる

 

12巻は10月ごろ発売なので約一年ちょいぶりの新刊、長かった(9月ごろから一気読みしたのでそんなことはなかった)

主な内容は

一章 他人の不幸は罪の味(イノセントオンルッカー)

三章 霧龍・ヘルドカイザ・ルシ・ファーストvs黒き十二枚の翼

四章 歪み破綻する愚神の記述(リバースクルスレコードエラッタ

五章 虚構(フィクション)

六章 異能バトルは日常系のなかで

 

こんな感じの内容。

まず最初に言いたいことは、望公太先生、ほんっっとうにお疲れ様でした!!最高に面白かったですとここに記しておきます。

 

一章の部分で、「は?」と思ったが読み進めればその謎が普通に氷解したのでそのままでいちゃラブコメディを堪能してほしい。私はツンデレもデレデレのキャラも大好きなので灯代ルートが一番好きです、最後もね。

今回は作者vs読者を意識したお話。一年も刊行に時間がかかってしまった理由は読めばわかるという作者の気持ちがありありと書かれており、とてもメタく自分には面白かったです。でもこの物語は6巻で方向性を知ってたから許せていたのであっていきなり作者自己満足のこんな物語を見せられてても途中で切っていたんだろうなとも思う。

 

プロローグなんかでもためになることを多く、この作品は今まで読んできた作品とは違った方向性なので改めてとても楽しめる作品でした。創作活動をすることになったらこの『作者』のことを意識せずして自分は物語を書いていくことはできないだろう。

ということで創作活動している人に是非とも勧めたい作品である。

 

「終わりに至るまでの過程、その一瞬一瞬を読者が『面白い』と思えたならば、それこそが物語の全てなのだと思う」

 

プロローグだけでもいいから是非読んでくれ