旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

桜のような僕の恋人

 

桜のような僕の恋人 (集英社文庫)

桜のような僕の恋人 (集英社文庫)

 
人の何十倍の速さで老いる早老症の難病のお話。
・春~歩み始める二人~
・夏~告げられる病名~
・秋~闘う日々~
・冬~諦めたくないこと~
・新しい季節~君のためだけに~
 
端的に言ってこの物語はハッピーエンドでも何でもない辛い物語である。感動のドラマというものを求めて読むものではないだろう。しかし読了感は心地よく、読み終わった後には何かしなければという使命感にかられる。病気によってこれから楽しいっことがあったはずなのに、わずか半年足らずでそんな生活を奪われてしまう。自分にはそんな病気にはかかってないので時間はあまる程ある。果たして自分の人生は時間を有効に使えているのかあらためて疑問に思った。自分の生きる意味としてはまだ見つかってないので死にたくないからという気持ちの方が強い。今後何か生涯をかけてこれだけはやりたいってものを見つけたい。
 
感想としては読み終わった時は上の感じで最初は結構甘い部分もあったりして最初は結構悶えられてとてもよかった。
 
どこかのセリフでもあるが当たり前の日常ってのが一番大切でそれを維持するのが難しいものだったりしますからね。(仕事をしながらの家事って本当大変)