旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き! 2

 前回は幽霊と気づいて狂気のそれでもいいと進んだ悟郎だが、今回は全編シリアスで人間の感情を扱ったお話。

 
・それでも君と一緒にいたい
・大切な仲間たち
・生徒たちに巣食う感情
・集団心理
 
序盤は友達との仲直り、中盤からは人間の本質、知りたいと思った人間がどう思うかが描かれていてこれでもかと人間の感情を見せつけてくれた。全編シリアスで救いはあまりなかったが『人間の感情』を、普段注目浴びてない部分を多量に含んだ作品だった。救いはない物語だが今後二人がどういった決断をするのかが非常に気になる。
生徒会会長も切れ者で吾郎のためにやっていた理由も開示して一人一人のキャラの味が出ていてよかった。
最近いじめの話題を読んで思うのはこいつら暇人だよなという感情。人間誰しも認められたい、相手より上位のものに見えたいという感情を持っている、自分は見せられないから相手を貶めることによって自分が高位のものだと感じるようになる...そうなってしまったらお笑い種だ。だって相手を貶めることによって評価が上がっているだけだからそいつ自体の価値は下がってるようなもんだ。
 
いじめはカッコ悪い。これをうまく伝えるには難しい、だからいじめは無くならないし誰かの感情のはけ口として使われてしまうのかもしれない