旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

錆喰いビスコ

 

錆喰いビスコ (電撃文庫)

錆喰いビスコ (電撃文庫)

 

 とてつもなく熱い作品。文庫3冊分と言っても余るくらいの熱量で書かれた、錆が蔓延る世界を旅するビスコとジャビのお話。あとがきで書かれた荒廃した世界が好きという部分も魅力的に描かれてとても良かった。内容は

 
プロローグ-それは有名な指名手配がいました-
最初から危険MAX
そして運命の出会い
いざ東北へ、
子供たちしかいない場所
風雲告げる東北、走る廃車
感動(?)の再会。誰が為に疾る
エピローグ-それはそれは有名な指名手配がいました-
 
内容は大体こんな感じで要所要所で戦闘が挟んであるので戦闘モノが好きな人にはたまらない構成だと思う。普段は戦闘モノが苦手な自分も熱量は多大に感じた。ただ逆に、1巻目でこの熱量で書き上げて2巻の発売も決まってるこの作品大丈夫なのかな?やシナリオが濃過ぎるんじゃないかとも感じた。しかしこのストーリーの濃さはいい意味で“ライト”ノベルじゃない作品だと感じた。
 
もう一つだけ不満点を挙げるとすれば句読点が頻繁に入ってきているためスムーズに文章が読む事が出来なかったという点。普段読んでる作品が坂を下る時だとすればこちらは階段を降りてるよう。丁寧だけどその影響でかえって読みにくくなっていると個人的には感じた。
2巻も発売が決まっているとのことなので今後の展開も期待、1巻が良すぎただけにね。
 
勝手に声優コーナー
今回は黒革とくらげ。主人公たちは特に思い浮かばなかったがサブは思い浮かびながら読んでた。 
黒革はヘルメッポの人でくらげはキタエリ。最近聴いてないと思うが、久しぶりにヘルメッポの声優さんを意識して読んだのではないだろうか
 
5/24 追記
後であさってたらもうちょっと高い声だった気がするなと思ったがエニエスロビーでてきたあいつだ。調べてみたらスパンダムとかいう名前なんだね、初めて知った