失恋探偵ももせ
前から読もうと思っていた本の読了。
千代田百瀬と野々村九十九が所属しているミステリ研究会。ミステリーを百瀬に勧めた九十九は百瀬が発案した失恋探偵の助手をすることに。
ミステリとしてはそこそこでした。わりと連想しやすく百瀬の行動の意味についてもわかりやすかったです。3巻の展開については姉の存在が出てきてからある程度予期していた展開だった通り。以前にも体験していたのでわりと想像しやすい内容でした。ミステリ入門編と考えて読んでみるといい感じに読んでいけると思います。
Nardackさんの影響もあって電撃版の東雲という感じがしました。が、東雲は自分にとって大きすぎる作品であるため恋愛模様としても今ひとつという感じ。でも、すれ違いのやきもき感を楽しむにはいい作品だと思います。
ミステリを主軸に置いていたため対抗馬の出現もしにくく、失恋したという依頼者というテーマなので満足したという気持ちから恋愛模様にまで発展しないため恋愛模様の方はあまり濃くならなかったのではないかと感じました。
全体的に一般受けしそうな内容だと感じました。ラノベで絵をつけてやっても不自然さではなかったですが、個人的にはメディアワークスの方などでミステリーを重きに置いた作品だったらよかったかなと。どっちつかずで中途半端な感じがしたのでもうちょっとどちらかに振り切れていたほうがよかったかなと感じました