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旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

僕が七不思議になったわけ

メディアワークス文庫 単巻

 

卒業式の日、学校に携帯を忘れてしまった『中崎夕也』は心配になり携帯を取りに行くことに。するとそこで桜の木の精霊『テンコ』に出会い、学校の七不思議に新しく選ばれたと言われることに。そこから始まる臆病な少年の物語。

 

1.はじめに

 

読メの方では読みたい本に登録していましたが、機会はなく「君の色に耳をすまして」を読んで過去作がこちらの作品だったのでこれを機に読了。

 

タイミングもいいので簡単にそちらの感想も

新刊の方の「君の色に耳をすまして」は最初は恋愛方面に進んでいくと思ったのでいきなりミステリー調になぜ主人公に近づくことになったわけを話し始めていてついていけずあまり肌に合いませんでした。軸の認識をちゃんとできていなかったのでそのような感想になったのだと思います。もともと表紙などにつられ「甘そう」という先入観から読んでいたので謎解きの部分をあまり深く考えず読んでしまったかなと。

 

2.感想

 

「僕が七不思議になったわけ」は少年が七不思議になってしまったという軸から読み込むことができたので、途中まで特に混乱もなく読むことができました。

そして読み終わった直後はよく理解できていませんでしたが、他の方の感想を参考しているうちに騙されていたことに気付き驚かせられました。非常に満足感の高い作品です。これから読む方はあまり感想を見ずに読むことをオススメします。

にやけられたりハッとさせられる作品でとても読みやすい作品だと思いますので興味を持った方はぜひ読んでみてください。そして「僕が七不思議になったわけ」を確かめてみてください。再読したくなるような出来になっているので集中して読み込むことんでくださいw

 

以下ネタバレ込み

僕が七不思議になったわけ、それは彼女の死に対して耐えられなくなってしまい生きることから逃げてしまったから。しかし妹の香穂に出会い、付き合っていくことによって

変わった夕也。最後に目覚める夕也、香穂と再会しますが記憶はリセットされていて、彼女もいない世界。ですがいままで経験してきたことは無駄ではなく生きるための意思をつけて目覚めた。

 

もう最高でした。モヤモヤ解消後(最後だけ)読み直しましたがちょっと涙がこぼれました。『いってらっしゃい』の文字を読んだときは鳥肌が立ちました。叙述トリックもまったく気付かずに最後は流しで読んでしまったので近いうちに再読したいと思います。

 

臆病だった中崎夕也の人生のその後も追いたくなる、そんな作品でした