旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

マンガの神様

マンガの神様 (電撃文庫)

マンガの神様 (電撃文庫)

 

──あらすじ── 

 学校の廊下で美少女・楪葉とぶつかったその日から、高校生兼新人漫画家の僕の毎日はトラブルだらけ。
え? 彼女は実は僕の憧れの人気漫画家で、マンガみたいなトラブルを巻き起こす"マンガの神様"に憑かれてるだって!?
確かに楪葉は存在自体がマンガに出てくるような美少女だし、僕はマンガが描けなくなる人生初のスランプに陥るし、転校生がやってきたと思ったら僕の初恋の女の子で、しかも隣の席になるし、あまりにもベタな展開が続いている……ま、まさかこれが、"マンガの神様"の力……!! 
だけど僕はそんなもの、絶対に認めてなんかやらない。そして楪葉、必ずキミのマンガに勝ってみせる!!!
美少女漫画家のマンガみたいな運命に巻きこまれた僕の、明るく楽しくちょっと悩める、ハッピー青春ラブコメディ! 

 

 

ある日、少女と出会いマンガの神様に気に入られてしまいマンガのような展開に巻き込まれる日々に──

読みやすくわりとコミカルで最後はシリアスな雰囲気に仕上がっていました。しかし、漫画のような展開というから全体的にコミカルという期待はあったので少し残念さはありました。ですが、展開もよくておもしろかったです。

あとマンガの書く上での重要性、”リアリティのあるレアリティ”と語られていますが私もその通りだと思います。創作の活動をしている方にはぜひ読んでほしいと思いました。(もう既に知っている、そんなことはない。という方もいると思いませんが)個人的には創作する上での指南書としても役立つと思っています。

あとあとがきで単巻作品っぽく感じたのですが、私にはよかったなと思いました。”ベタな展開”という点が絡んでくる時点で予想を裏切る展開が来ることはまず少ないでしょう。人間、飽きは来るもの。単調なものは廃れてしまいます。個人的には予想を裏切る展開の方が断然面白いと思うので。

 

とにかく!!

よくまとまっていますし1冊で手を取りやすいと思うのでぜひに!!