旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

青春離婚

青春離婚 (星海社FICTIONS)

青春離婚 (星海社FICTIONS)

 

──あらすじ──

11月22日、いい夫婦の日に、わたし達は青春のまま、離婚をする。
同じ名字に、同じクラス。春に進学したばかりの八木商業高校で、偶然に出逢ってしまった“佐古野”郁美と“佐古野”灯馬。すぐにクラスメイトから「夫婦」とはやしたてられるようになり、憂鬱な日々を過ごしていた郁美だったが、ある日、灯馬のアイディアで、ふたりは夫婦の秘密を共有することになる――。
星海社ウェブサイト『最前線』にて“いい夫婦の日(11月22日)”に公開され、イラストを担当したHERO自身のコミカライズでも話題を呼んだ表題作に書き下ろしを新たに二篇加え、ついに単行本化。
今、スマートフォンを通じて掌(てのひら)の中にある恋を描いた、紅玉いづき×HEROのタッグで贈る最新作。

 

短編3編。作者があとがきで述べたように「指」に関連したものを題材とした恋愛小説。1つ目は「アプリ」2つ目は「bot」3つ目は「料理」という感じです。

この小説は一つ目であれば、漫画で試し読みも行っていますのでこちらで試し読みをしてから読んでみるといいかもしれません。

 

とてもいい青春ものでした。単巻、短編集ということもありとても読みやすかったです。

1つ目、いい夫婦の日(11/22)に離婚した二人のその後が気になる終わり方でした。私は未読ですが、漫画の方でその後の続きを読めるということなので、二人の関係性がどう落ち着いたか気になる方は小説と漫画セットで読むことを勧めます。

 

2つ目、3つ目は個人的なあらすじのみ紹介を

bot」は1つ目のアプリで登場した非公式のヤギbotから始まる恋物語

学校では人との接点を持てないがtwitterを使うと簡単に会話することができるようになる。そこから人の悩みを聞くようになり──

「料理」は両親の結婚に伴って家族が増えることになる。その家族は同じ学校にいることもわかり二人は出会う。それから、その人がいつもメロンパンを食べるところを見かけて──