この終末、ぼくらは100日だけの恋をする
この終末、ぼくらは100日だけの恋をする (メディアワークス文庫)
- 作者: 似鳥航一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/12/22
- メディア: 文庫
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高校の卒業から1年と少し、目の前に突然現れた初恋の彼女が現れ
「100日間だけ、一緒に住みませんか?」とお願いされ始る二人の共同生活。
いい感じにまとまってよかったと思う。世界観としていきなり人が消えてしまうという問題もあった、がその部分は終盤にちゃんと回収されているのでよかった。が逆に綺麗すぎるというめんどくさい注文も思い浮かんでしまう終わりだったので物語って難しいね。
甘い部分は結構書かれているし、無表情ながらも魅力的なキャラが仕上がっていてキャラ的にはとてもよかった。
勝手に声優コーナー
今回は悠木の使者がおちゃらけている感じがしたので木戸正臣の声と連動して再生されてた。最近この手の声聞いてなかったから何か宮野さんが主役の思い白い作品みつけたいな。
可愛い女の子に攻略されるのは好きですか?
どちらも相手を惚れている上でのゲームなので本来なら成立するはずがないのだが、お互いの将来がかかっているためそんな生易しい話の展開にはならず。しかし読者から見ればお前ら早く付き合ってしまえよ、といった感じで甘々なラブコメが展開されておりとても面白かった。キャラのポンコツは中途半端にポンコツではなく、パラメータ思いっきり振り切っているので笑える箇所が多くてとてもよかった。
そしてもう一つこの作品の特徴として変態がいる。この変態さんの説明は2巻にあると思うのでそこらへんを詳しくみれたらいいなと行った感じ。
男キャラが寂しいなともあまり思わなかったのでこのダブルヒロインで今作品は思いっきり盛り上げて欲しいと感じた、もちろん妹も忘れずにね。
勝手に声優コーナー
今回は妹ちゃんで乃木坂美夏、小悪魔的な印象があったのでこの娘を連想して読んでた。ソシャゲマニアで変態性は特に見られないが、場のかき乱しは何かやらかしてくれること期待大なので非常に楽しみ。挑発Cherry Heart は今でも大好きな曲の一つ
切れない糸
思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった新井和也が出会う「日常の謎」を収録した4編。
久しぶりに一般小説を読んだ気がします、そして読了感はとても良かった。沢田のミステリアスなところだったり、シゲさんが度々映画の話を持ち出してくるがその部分の理由も紐解かれてたりもしていて物語はやっぱりこうでなくちゃ、とも思った。
内容は以下の感じの4編
春 洗濯を回収しに行った新井が子供から洗わないで欲しいと頼まれるお話
夏というか5月 今まで実家に帰ってきた娘が急に自宅に戻らなくなり服装も少し変わってしまった
秋 大急ぎでジャケットのクリーニングを頼んできた男性とお祭の話
冬 マニキュア爆発と女性の不審者
どれもクリーニング屋ならではのネタを扱っているし、人工皮革についての特徴も知ることもできたのでその点でも面白かった。またキャラ一人一人魅力的でどのキャラにも愛着もてるのよし。続きも読んでみたいと思える作品でしたのでとても満足度が高かったです。人の縁は大切にしましょう
あと自分はミステリーは日常系の方がいいんだろうなとも思った、屍人荘の殺人なんかは自分に合わなかったので
優雅な歌声が最高の復讐である
出会った時は最高に仲が悪かったがある出来事をきっかけにデレていくのは読んでいてとても面白かった。138ページの「俺の言葉」ってところはその発言の意味含ませていてそういう基本的なところ抑えられててすごいよかった。ストーリー的にはすごくよかった。
あとp80の「思考を止めてはいけない」こういう考え方というかためになる話は結構好きなのでそのことを意識して書かれてキャラに魅力が増していた、先生のね。
ただ一つ難点あげるとすればサッカーの描写が濃いのでライト層には口説くて読むのが辛いかなという点。丁寧に描写してるとは思うけどそのプレイの素晴らしさじゃなくて、できた達成感というものを生えるように見えたらすごくよかったかなと思った。ちなみについていけなくて飛ばしていた口です。
りゅうおうのおしごと!8
今回は短編集。
今までの雑誌掲載のお話とかだったり2巻のドラマCD脚本とともに、感想戦組から新たなヒロインが現れる山城桜花戦、そんなお話。
今回は箸休めといった感じで短編集が本編の間に挟んである構成、酷い内容でした(褒めてません)
本編で魅力溢れるストーリを展開できるのにどうして雑誌掲載はこんな落差が激しいんだ!という内容で前巻の流れから見ると少し残念な構成であった。ギャグはギャグ、本編は本編といったすっぱり分ける構成の方が良かったね。
あとがきで一つのドラマが語られてますが白鳥先生おめでとうございます。
次の巻は天衣ちゃんと姉弟子対決だが、この二人なら番外戦場もやってくれると思うのでどう転ぶかが非常に楽しみ
君に恋をしただけじゃ何も変わらないはずだった。
君に恋をしただけじゃ、何も変わらないはずだった (宝島社文庫)
- 作者: 筏田かつら
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2018/03/06
- メディア: 文庫
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君に恋をするなんて、とは一風変わったジャンルの小説。
今回は恵麻の親友、久美子のお話。広島の大学の話で、とある筋から聞いた話だと大学にも取材を行っており、社会学部と繋がりがあってもおかしくない学部はどこか?というところまで突き詰めて書いていたらしく、取材を頑張ってるんだなと感じられた。
舞台は広島ということもあり小学1年生まで住んでいた自分としては少し懐かしかった。まあ小学1年生の記憶量なんてたかが知れてるが。あと地味に方言なんかもちょっと感動した。
話が変わるときに三苗の漫画が挟んでありいい感じにこの物語を表現している。ちょっとずつってのが気になって読了後に全部読んだが、先が分かってる分読みやすかったです。
以下、超個人的な感想のため駄文
今回はそこまで合いませんでした。それは前提として篠田さんは甘酸っぱいすれ違いの恋愛模様を描いてくれると期待していたが、想定したのとの落差の影響で評価が下がってしまった、という点が強かったと思います。
ですが、改めて他の方の感想を覗きに行くと、確かにそこは良かったな、という場面がいくつかあり、人間先入観で自分の期待と違ってたからってすぐさま否定はないよね、と思いました。
まあでも、自分好みは甘酸っぱい青春なので「ありえない」の方を推して今回の記事は終わり。
裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。
裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。 (角川スニーカー文庫)
- 作者: うさぎやすぽん,前屋進
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: 文庫
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感想書かないでおこうと思ったが記録として残すべきだと思ったので一言だけ
意味のないイベントだけは許せない
1回目と2回目の演劇についてなぜエピソードを書く必要があったのか、そこだけはどうにかして欲しかった。1回目は最後3回目で活かされるのかと思いきやそんなこともなく、2回目に至ってはちゃんと役が務まることができた、終了...あんまりじゃなかろうか。ということで好きになれんかった、以上