旅に出よう、まだ見ぬセカイを求めて

気の向くままに本の感想とイベント日記

妹さえいればいい 2巻

 

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)

 

 

業界の闇を映し出したかのような第2巻。内容としては1巻に比べたらお仕事メインで執筆環境やら缶詰やらアニメ化について──

TRPGの部分もあり一時期その動画を見まくっていた自分としてやっぱりいいなーと思ったから一回はやってみたい(なおやる相手...)

 

京についてだが、ここまで他人の心配してくれる、当人と同等以上に悲しんでくれる人はいるだろうか。(いやいない)この子には報われて欲しいが先の巻のあらすじを知っているので不憫に感じてしまう。

 

1巻から読む時期を開け、妹とばれたら一気に加速して面白くなると思いその機会に読もうと思ったがアニメか発表されたため中断、アニメ化に備えることにしたが...このセリフの応酬を言わせるって大丈夫なんでしょうか。処女はまだいいとして男性の局部についてのセリフありますし。面白いんだけどそれだけにそこらへん大丈夫なのかなー心配になる、そんな作品。あとガガガ文庫がこれをおkするとは思わなかったですね、色的に

嘘が見える僕は、素直な君に恋をした

 

嘘が見える僕は、素直な君に恋をした (双葉文庫)

嘘が見える僕は、素直な君に恋をした (双葉文庫)

 

 

まず一番に目立つことだが猫押しがすごかったです。二人とも猫を飼っているということもあり、その点を生かしでどんどん仲良くなっていきました。他にはふとした仕草でニヤッとできる場面があったりして楽しめました。

 

評価としては中盤まではとても楽しく読むことができました。ボーイミーツガール、少年が少女に出会いそれをきっかけに変わっていくベタですがとてもいい展開。しかし後半は急ぎすぎた面があり素直に楽しめませんでした、ドラマがなかった...

なぜそう思ったかというと二葉の変化が急すぎたことと諭されるシーンが何か経験を基づいてのことだったら面白かったのですが、特にドラマがなく発言の意図がそういう評価になりました。(物語はいつも唐突とは言いますが)

わたしの恋人(再読記事)

 

huura.hatenablog.com

 

2年ぶりに読んだので改めて思ったことをさらっと感想とついでに前回の誤字脱字訂正

 

 Sceneの奇数は古賀視点、偶数はせつなの視点で行われており二つの視点から物語を追っていくお話。古賀はあんな恋に憧れてる、という点に対してせつなは恋愛なんてくだらないという対照的な視点で物語が進んでいく。また付き合うまでの過程だけでなく付き合った後の話もあり、とても満足のいく読了感を味わうことができました。しかし古賀くんのシリアスな展開の後にその甘々な展開はどうなのよwと思い笑い、そして悶えました。

 

 前の記事を見返して思ったことは、この小説は期待して読んだ分前回に比べて”おれ”という点が気にならず物語の骨格を追えたこと。よく文章が合わないということで読むのが遅くなったりするが、記憶がある限りそれは変わらないのかなと。自分は好きな物は単純にストーリーを追うことができ、苦手な物は多分苦手なままという傾向が強いと認識

 

 ということで(?)恋愛ものとしては甘々でとても楽しめる展開があり、ベタだがそれゆえに楽しめる作品になっていると思うのでとてもオススメ!!(ご都合主義と言われればそれまでですが...)

 

 

わたしの恋人 (角川文庫)

わたしの恋人 (角川文庫)

 

 

転生少女の履歴書4

転生少女の履歴書 4 (ヒーロー文庫)

転生少女の履歴書 4 (ヒーロー文庫)

 

 

学園に魔物がやってくる第4巻、web版既読。

 

今回は大幅な加筆修正あり。大体の内容は転章Ⅲ〜2部の終わりまで。

主な変更点としてシロカによっていろんな場所の索敵強化、それに付随して問題増加、そして新キャラアランの従兄弟、ユーヤ=ヤマトとその妹トーコの登場。web版と比べると転章が追加されているため、キャラについて詳しく書かれており全員に魅せ場がある構成となっているのがとてもいいと思いました。

 

今回の見所は個人的には成長と約束。まず成長部分ではシャルちゃんの覚醒、これはweb版でわかっていたが改めて読んでもぞわっとする。あと唯一(?)のかっこいいシーンがあるアランさん、おまえいじられキャラのはずなのにかっこよくなったな...

そして最後の約束。こういう約束は燃えます、少年漫画とかにはありがちですが、だからこそ!

 

次巻は救済編、今後のリョウの活躍にも期待

 

僕らが明日に踏み出す方法

 

 

 タイムリープモノ。時間がもっとあればと願う表紙の二人がベストテイクを出さなければ次の日に進むことができなくなってしまう、そんな話。二人ともこの能力を持っているのである意味ダブル主人公。

 あとがきで書かれてある通り設定を煮詰めてあって伏線回収も素晴らしくとてもよかったと思います。惜しむらくは自分が時間モノについていまいち高い評価が出せないこと。

 友人からシュタゲの評価を聞いた時なのですが、『戻って仕舞えばなんでもありだという点だから好きになれない』というようなニュアンスのことを聞き、なるほどと思ったがこの時はそこまで深く考えていなかった。その後に他の時間モノを読む際に意識して読んでみたら、このタイムリープさえなければ違う人が生きていた場合や物語では語られないが一人の人生が代わりに終わってしまったという考え方もできるためそれからいまいち好きになれませんでした。表面としては主人公に関連するキャラが生きていてよかった、という話があるわけだが犠牲が生じているのである。気にしなければいいという点だがどうしても気にしてしまう、という独白。

ですので私の中ではそこまで評価は高くないが、設定もきちんと練られていてとても面白い部類だと思います。

 

 

 

疑問点としましては90Pの部分、後々巻き込んだというような表現をされていたがその場合2日目のリープについてずれが生じているがその部分はどうなっているのか、空白の3日間はどこに消え去ってしまったのかがとても気になりました。

魔女の旅々 3巻

 

魔女の旅々 3 (GAノベル)

魔女の旅々 3 (GAノベル)

 

 

いろいろと考えさせられる話が多かったし1章ずつ感想まとめ

 

1、占い師となったイレイナが悩みを聞く話。マゾヒストが多いとか平和ですね

2、眠り続ける人たちがいる町での話。何に関しても適度が一番、ネガティブな考えはネガティブな考えを連鎖的に産む。

3、新聞の話。世界は広い。井の中の蛙、大海を知らず。

4、ぶどう酒のお話。付加価値ってすごい価値があるものだよね、人によってその価値は変動するし

5、フラン先生がイレイナの道具を売る話。人間悪いことはできませんね。

6、高級なスイーツを扱う国のお話。絵画の価値とかなんてこれに分類する話が多いんじゃないのかな(ピカソとか価値が全くわからない人)

7、フランと先生の手紙のやり取り、5章の続き。先生について今まで出てたんだろうけど忘れた...

8、戦争の話。10年目という点からもう過去のことだという認識があったのかな。

9、道具の国のお話。人によって壊れてしまった道具でも必要としてくれる人がいる。そんな気持ちがあるから自分も断シャリが辛いから欲しい人を探してしまう

10、なんちゃって狼男。考え方を変えれば怖く見える。しかしイレイナはクズだなーw

11、パラレルワールド。過去をやり直すことができれば絶対に幸せになれるなんてひどく傲慢──過去があるからこそ今がある。

12、壁で左右に分かれている国の話。サヤの発狂具合が面白いw旅の恥は書き捨て

13、表紙のイレイナが登場。髪は女の命!それに対する罰はまあ...わかりきっていますよね

14、タイトル回収。ものの見方が違えば人間もやってることは同じ、それは生きる以上避けられないこと。たまにかわいそうなんて話を見かけるがそんなのは言葉だけで実行に移すことは誰一人できないだろう。

 

とりあえずこんな感じとしてお気に入りは9,11,14。ここら辺はいろいろと考えるところがありました。のほほんとした雰囲気の平和な話だけではなかったですが、それだけにこの3つはとても良く、心に響きました。

 

デートアライブ 16+スピンオフ

現状整理の情報確認のため記事、情報記録の自己満足用

まずはスピンオフから

 

スピンオフ

内容としては狂三が隣界で何を行っているかという感じのスピンオフ。多分時系列は十香に名前を与えるという点から1巻前後?。10番目の領域、マルクトでのお話。

バトルロワイヤルで本編とは違った雰囲気。序盤狂三らしくなかったが後半で本領発揮してて満足。エンプティをかばったわけもわかりましたね。バトルロワイヤルだったのでキャラ多数いるがお亡くなりも多数...キャラデザ的に砺波が生き残って欲しかったから残念。みんなの乾燥を読んでいる感じ今後も続いていくそうで、今後もこんな感じだとどんどんキャラが増えそう同時に退場者が多そうかな?w

そして本編に関連して気になった情報が一つ、霊属の種類という点。

10まであり順に、光・情報・影・水・炎・封印・変化・風・音・物質

精霊の方もリンクしていることは見て取れるが十香の物質がどういうものなのかがよく分からない...この能力がどう関わってくるのか。まだ十香の能力が追加される可能性がアルー?てなことを思ったスピンオフでしたまる

 

本編、16巻

こちらは狂三巻、どちらがデレるかの勝負!そして恋愛においてはおなじみのバレンタインイベント。そして狂三の過去についても触れる巻。

原初の精霊が何を望むかまではわからなかったがなぜ精霊を作るのかまではわかってきましたね。崇宮澪という名、12巻で出てきた「みお」という言葉がここにつながった。そして崇宮という性、つまり士道の姉にあたってもおかしくないのかな?(憶測)あとDEM勢力にベルゼブブから生成された(贋作)精霊ニベルコル。特に制限らしい制限がないので紙にできるなんていうチート性能だが強すぎないかねこいつ?そして最後に明かされる村雨令音の真実。まあTLで0番目という文字を見てからはなるほどと思いそこまで関わってくるのに不思議ではなかったがまさかファントムだったとは...

ということで内容は狂三かわいい!お前がメインヒロインだ!!白下着もせこい。そして大人四糸乃の破壊力やばい、かわいすぎる。

物語の核心に迫りつつも恋愛パートもありとても満足の1冊でした。